バイクを持つバイカーの夢…それは大自然の北海道で走ることではなかろうか。オイラは念願のハーレーが買えてやっと北海道行きの旅を決意した。思えば長かった〜。前に乗っていたYAMAHAのドラッグスタークラッシクが盗難にあい、悔しい思いをして大型自動二輪の免許を取得し、ハーレーを購入したのだ。
会社が終わって帰宅し、深夜1時30過ぎに北海道へ向けての無謀な旅が始まった。まだハーレーを買って間がなく、しかも乗りなれていなかったがオイラは下の道を選んだ。一応まだ若いし?体力があるからいいかと結構お気楽モード???基本的に下の道をどう楽しく自分らしく行くかと言うのがオイラのコンセプト。確かに高速は早くて便利だが下の道を迷って地図を開いて、誰かに聞いて、景色を見ながら走るのもバイクならではなかろうか?もちろん北海道から本州へ帰るときはフェリーを使う。今回使うフェリーはクルーズシステムだ。保険混みで値段もお手ごろなので皆さんもどうですか?
ルートは国道6号線〜4号線のみを使って走るはずだったのだが、日頃の行いのせいか大雨となった。一度は水海道まで出たものの雨が激しすぎ1回自宅へと対策を練りに帰ったら寝てしまった…( ̄ロ ̄|||)ヤベッ
朝の10時くらいには雨も上がり気を取り直して出発した。ルートは国道4号線はまだ路面が濡れて危ないとの情報なので断念し、結局(三郷〜いわき四ツ倉)まで常磐高速を使用した。常磐は雨もさほど降っておらず快適に走れた。やっとの思いでいわき四ツ倉についたと思ったがこれからが真の大勝負であった…どこまで走ったのかよく覚えていない。茨城県、福島県、宮城の仙台を通り、ひたすら国道4号線を走っていた。さすがに1人で走っていると寂しくなるもんである。暖かい気持ちになろうと道の駅に寄ったら、「千と千尋の神隠し」の「六番目の駅」の曲が流れていたときはホントに悲しかった…トイレを済まし標識に目をやると岩手の盛岡まで260キロ。「はぁ〜260キロ?何それ?(>_<)」目が疲れているのかと思ったがやはり現実である。急がなければ23時のフェリーには乗れないと思い、頑張ったが盛岡に着いたのが夜の22時過ぎであった。しかもかなりの渋滞と排気ガスに見舞わされてお疲れモードであった。半ヘルだったため目の周りがパンダ状態であった(笑)。食事と休憩を兼ねて山頭火で塩ラーメンを食べた。30分くらい休憩してからまた気合を入れ直しバイクのセルを押す。結局フェーリーには間に合わなかった。
青森までの道中かなり暗く、気がつくとオイラのバイクだけが轟音を撒き散らし走っていた。よく考えると上野の昭和通りの国道4号線がここまで伸びているとは凄い事だ。造った人間は大したもんだと感心をしてしまう。しかし、9月というのにこの寒さ、温度計を見ると11度。かなり厚着をしたのに肌寒い。国道にはたまに狐・犬等が飛び出すしまつ、クラクションを度々鳴らして走行。コンビニがあるとかならず立ち寄って「トイレ休憩」はかかさない。またジュース・お菓子等を買うとレシートを取っておきたくなるのはオイラくらいなもんでしょうかねぇ?とまぁこんな感じでやっと青森港まで到着、時間にして2時過ぎだったかな?2時30分過ぎにフェリーが青森港から出発し約3時間で函館到着予定である。同じライダー達と少しの時間話をし、疲れを取るためフェリーにて就寝(-_-)zzz...こうして走りっぱなしの1日目は終了。ふぅ〜明日も頑張らねば…
オイラin北海道!!!遂にやってきましたよ〜!!!青森港から約3時間で函館に到着。しかもすんごい快晴。まずは腹ごしらえと函館の朝市場を急ぐ。まぁ元気はいいわ、威勢はいいわでのにぎやかな朝市であった。蟹は買うよりももらい歩けですね(笑)。今日のためにちゃんと下調べをして正解でした。今回はあけぼの食堂で海鮮グルメ丼をいただく。「はぁ〜超うめぇ〜」。と一時の幸せを感じながら函館市内を回り、ガソリンスタンドへと寄る。ガソリンとバイクが泥だらけのため愛車を洗車したかったのだ。これから活躍してもらう相棒ですからね。洗車が終わりいざ目指すは「森駅」。早速国道5号線に乗り北上する。
北海道の道は本当に広いし、渋滞はない。東京から来たオイラにとってこれほどの驚きはなかった。これがホントの空と思わせる綺麗な青空が続く。途中写真を撮りつつ走行、また反対車線のバイカーに気軽に手を振るのも北海道ならではか?そうこうしているうちに森駅に到着。この小さな町で何がしたいかって…もちろん駅弁森のいかめしを食べるためである。いつだったかテレビで全国駅弁No.1に輝いた駅弁だ。さっそく購入しタフタをあける。中にはいかが2つ。思いっきりシンプルであったが食べてみると本当にうまい。疲れが一気にぶっ飛ぶうまさである。同じようにバイカーの人間が駅弁を買って、写真を撮る姿は何ともおもしろいものである(←人の事言えないか!)。
さぁ腹もいっぱいになったことだし、次の目的地に目指して頑張ろう。ってな感じで国道37号線をひた走りである。海岸線を通るため横風がきつい場面もあったが何とか攻略。何時間走ったのかは覚えてないがとにかく景色が素晴らしかったのしか覚えていない。しばらく走った後、洞爺湖に到着。ただ混んでいたため洞爺湖を半周して近くのセイコーマート(コンビニ)で休憩。国道37号線に戻った。このセイコーマートは値段が安い。本州にも茨城・埼玉方面に若干あるが、北海道では至る所で目にする。少しでも値段を安くしたい人にはお勧めである。しかもカードまで作れポイントが溜まる。何かこんな遠くまで来てカードを作るオイラがちょっとおもしろかった。
国道37号をゆっくり南下し伊達に入り全長1,380mもある白鳥大橋を渡る。強風のため結構揺れました…渡り切った所で室蘭到着。道の駅みたら室蘭にて休憩。ここで売っているソフトクリームがまた絶品。食べた後は地球が丸く見える地球岬へと走る。しかし地球岬の場所が分からず20分〜30分もさまよってしまった。しかし着いた時は迷った事も忘れる程の絶景が見られた。この絶景さはオイラの迷いも打ち消す程綺麗だった。
さて地球岬を後にし、高架道路に入り国道36号線を北上する(高架道路は125cc以下走向不可)。今日の最後の目的地苫小牧までの走向だ。途中ガソリンスタンドがなく苦労もしたが何とか苫小牧まで到着した。時間は19時を過ぎたところだろうか。さぁ今日の宿を探さないとね。オイラは基本的に宿を決めての旅はあまりしない。通り沿いにバイクを止め地元の人に宿情報を聞いた。結果国道36号線沿いのいといの湯に決定した。大人1,600円、深夜料金1,000円で泊まれる。ご飯を食べると少し割高になってしまうが、それでも安いだろう。今日はここで休んで明日は襟裳岬かな?でわおやすみなさい。
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「あけぼの食堂」の前で |
森駅の「いかめし弁当」 |
地球岬の絶景 |
今日の宿泊「いといの湯」 |
今日もいい天気…が襟裳岬付近は雨が降るとの事。で急きょルートの変更決行。国道36号線を北上し札幌を目指した。朝の6時に出発。9月中旬だと言うのにこの寒さ、とりあえずガソリンを満タンにしていざ札幌へ。昨日までの山・海と違って今日は都会って感じの道路であった。札幌に着いてまず見たのはそう、札幌時計台だ。写真で見るのと実物はやっぱり迫力が違うかな。その後はやっぱり朝市場で新鮮な丼どんぶり屋でいただく。腹がいっぱいになったところで早かったがおみやげを購入。今回はまごころを売る店北海谷で購入。購入物はやっぱり白の恋人だ。次に目指すは夕張へ。
札幌を抜けて国道237号線へ。しかし天気が良かったため???か道を間違えてしまい県道1080号線へ、でも迷ってみるもんです、この道かなり良かったです。旅というのは気まぐれや遠回りもいいもんです。県道3号線まで出たらあとは道なりに夕張へ。ここは黄色いハンカチや映画館が多いのでも知られています。中でも今回行きたかったのは夕張メロン城。ここのメロンワインが飲みたかったのだ(←それって飲酒運転じゃん)。いやぁ〜でもうまかったよ。暇があればどうぞ!!!
夕張を抜けて国道452号線を通り富良野へ、この国道452号線も最高に気持ちのいい道である。富良野に行くには絶好ではないでしょうか?時速80km〜100kmで走向。カーブもありそれなりに楽しめる道である。2時間くらい走って富良野に到着。ここで北の国からで使われたロケ場所も見たかったのだが、かなりの渋滞なため残念ながら今回はパスをした。そのまま国道237号線を北上し旭川へ。途中ファーム富田で遅咲きラベンダーを見てソフトをペロリ。一体この旅行でどれだけのソフトを食べるんだろう(笑)。旭川まで突っ走り、国道39号線を走向し層雲峡で宿を探した。本当はライダーズハウスで泊まりたかったのだが、場所を過ぎてしまい…ガーン。層雲峡にある黒岳の湯にバイクを止め宿を探す。しかし値段も高く困り果てていたら、1人のおじさんが「今日泊まる場所がないなら泊まっていきなよ!」と優しく声をかけてくれ、部屋に案内された時は、涙もんでした。マジでうれしかったです。今日はこの層雲峡黒岳の湯近くの民宿みどりにて就寝!!!
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夕張メロン城 |
ファーム富田 |
ラベンダ−ソフト |
民宿みどりby層雲峡 |
おはようございます。北海道の朝はやっぱり寒い。朝テレビを見ていたら雨になるとのこと。こうしちゃいられないと早速着替えて、バイクの暖気準備(なかなかかかりが悪かった)。宿のおじさん&おばさんにお礼を言って層雲峡を後にする。さぁこっからは時間との勝負である。まずは国道273号線に乗り三国峠へ。当初の予定では銀泉台や大雪湖等をゆっくり見たかったが今回は無念のパス。既に雨がポツリポツリ…ってふざけんなーーー!!!熊出没の看板に怯えながら何とか帯広まで来た。時間にして大体2時間弱かな?しかし恐れていたことが…そうドシャ降りになってしまったのだ。皮ジャン・パンツを履いていたのでもうずぶ濡れであった。帯広駅近くで宿を探したがなかなか見つからなく、諦めていたら素泊まり1,500円の宿を見つけた。またここの親父さんがとてもいい人で、まだ朝の11時過ぎなのに雨に濡れて震えているオイラを見ると風呂に入れ!!!と言ってくれて特別に入れてもらった。あの暖かさといったら、、、もう最高でした。
雨も今夜いっぱい降るみたいで今日はもうバイク走向はなし。帯広の町を探索することに…まず向かった先は豚丼で有名なぱんちょうだ。しかし今日は惜しくも休業。仕方がないので牛トロ丼で有名な寿司工房の山(さん)に行った。ここの牛トロ丼はおいしかったが牛トロが少し冷凍になっていたのが残念だった。次に六花亭に行き、十勝あずきとミルフィーユを食べた。いや〜旅先で一番うれしい事はおいしい物が食べれることだすな。その後は本屋で時間を潰してからホテルへと戻った。
ホテルに戻るとやっぱり雨に濡れたバイカーが来ていた。関西から来た夫婦でとても気さくな人達(ヤス&アキ)であった。すぐに意気投合し、しばらくしてから夕飯を兼ねた帯広探索がまた続いた。やっぱり行き先は六花亭。ここでもオイラはまた食べてしまった。絶対太るな(笑)。食べたあとはジンギスカンを食べに夜の街を歩く。ジンギスカンに生ビール、今日知り合ったバイカー同士達で盛り上がる夜はホント最高で楽しかった。明日は晴れるみたいなので軽く二次会をやってから就寝。
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朝の三国峠 |
六花亭のお菓子 |
ジンギスカン |
ジンギスカンを囲んで! |
さぁ今日は北海道で最後の走行日。悔いの無いよう走ろうっと。まず帯広で有名な高橋まんじゅうを買う。旅には最高なお供って感じでした。味も最高!!!次にヤスさん達に美人の湯に浸かると肌がすべすべだよと勧められ県道73号に乗り十勝川温泉へ。一番安い温泉を紹介され美人の湯に入ったところホントに肌がすべすべするのだ。これには脱帽。40分以上入ってから国道236号に乗り帯広空港方面へ。ホントは昨日食べれなかった豚丼「ぱんちょう」のリベンジがしたかったのだが、今回は帯広空港の近くにあるかしわで豚丼を食べる。またここの豚丼はコクがあってうまかった〜。畑のど真ん中にあるのでまず道には迷わないと思います。
次に向かったのがハルニレの木である。県道62号に入り国道38号線を目指す。途中虫が多く、半ヘルで日焼けをしていたオイラは顔が痛くてたまらなかった。今度来るときはフェイスガードを付けよう。ハルニレの木は豊頃町にあり国道38号線から看板に沿って横にそれた道を入っていく。しばらくすると何もない草原にでかい木があるのが分かる。2本の木が1本になっているのは本当にお見事。そこには小さな施設もあり、日記帳もあるのでまた来れるように記した(←でも何書いたんだっけ?)。
いよいよ大詰め。国道38号に戻り、国道336号線に移る。この道は黄金道路と言い、海、山、草原が続く道路である。草原を走っている途中、今から遊びに行くライダーに会う。半ばうらやましと思い手を振る。次は海岸かぁ?と思いきや雲が雨に変わりやがった(最悪)。またもや雨、しかも最後の最後で…ムカツキながらもゆっくり走向。最後に訪れたのは襟裳岬。風速10m以上の風の吹く日が年間を通して290日以上あると言われている。襟裳岬で少し休憩をしてから今日の最後の目的地「苫小牧」に行こうとした時、かなりオイラはミスった事がある。それは距離だった。大した距離じゃないと踏んでいたが襟裳岬〜苫小牧まで約180kmくらいあるのだ。フェリーの時間は18:30分。今の時間は16:20分過ぎ…ヤバイって言うか無理?急いでバイクのスロットルを回し、スピードを上げる。
トラックを避け、懸命に頑張って走ったが無理だった。苫小牧に着いたのが18:45分。「くそ〜!」と思ったが仕方がなかった。次のフェリーを予約が取れたのはいいが時間が4時間以上空くので、雨で濡れたバイクを洗車し苫小牧の温泉と晩飯を取る。時間が来てフェリーの手続きを取り、遂に北海道を離れる。また走りに来たい気持ちでいっぱいだった。
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「高橋まんじゅう」前で |
「かしわ」の豚丼 |
ハルニレの木 |
襟裳岬から |
大洗フェリー場に着いたのが夜の18時40分過ぎでしたかね?さぁこれから東京まで最後のラストスパーク。帰りはゆっくりのんびり帰りたかったので国道6号線をひたすら東京に向けて走った。北海道と違いまだ暖かさが残る本州を走っていると、北海道を走っていたのが実に不思議な感じを覚える。会社と言う現実があり、そこから北海道ツーリングと言う実に非現実的な空間から現実に引き戻される感じであった。今回の旅行では色んな人に出会い、話して、助けてもらった。やっぱり旅はいいもんだなぁ〜と思った。旅withバイクだとモアベターかな。ではまた次の北海道で…
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